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形成外科・美容皮膚科

診療内容・スキンケア

当院推奨のスキンケア法

健康な肌作りをするためには

  1. 化粧水、乳液、クリーム、オイルなどの基礎化粧品をできるだけやめる。
    保湿剤、又は刺激の少ないクリームかオイル1つ(AKマイルドクリームがお薦め)にしぼる。
  2. リキッドファンデーションをやめてパウダーファンデーションにする。
    (ファンデーションをやめられる日はできるだけやめる)
  3. クレンジングを使わず、純せっけんと泡立てネットによる泡洗顔だけにする。

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スキンケアで一番大事なのは『保湿』

クレンジングなどを使った洗顔で保湿成分がこすり落とされてしまうと、皮膚は干からびてしまい、細胞分裂が弱まり、薄くてカサカサになります。

皮膚の保湿を担うのは、皮脂膜と自家製保湿成分です。皮脂膜は皮脂腺から毛穴を通って分泌される油性の分泌物で、自家製保湿成分はセラミドを中心した細胞間脂質と皮膚の細胞が死んで皮膚表面に押し出されていく過程で、細胞の中身が熟成してできる天然保湿成分(Natural moist factor)とよばれる各種遊離アミノ酸や乳酸、尿酸などを中心とした水溶性成分です。

巷で販売されている保湿剤は皮脂膜に類似したものですが、この皮脂膜が担う保湿効果は全体のほんの1~2%にしかすぎません。残りの大半は自家製保湿成分が担うのですが、これを人工的につくることはまだできません。ところが、まちがった洗顔により、古い角質とともに、こすり落としてしまった自家保湿成分はどんな高価な化粧品や薬でも補うことができません。
また一度こすり落とされた自家製保湿成分は回復するのに4~5日かかります。

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皮膚の洗いすぎは諸悪の根源

保湿成分を含むフレッシュな角質を洗い落としすぎた肌は、乾燥して干からびた状態になります。すると皮膚の新陳代謝は低下し、細胞分裂が停滞し、しだいに表皮細胞が薄くなります。
皮膚は薄くなるとテカリが出て、ツルツルした感じになるので一見すると、薄い皮膚のほうがきれいな肌、と勘違いしている人も多いようですがけっしてそうではありません。オブラートのような表皮がさらに薄くなってしまうと、真皮もそれに伴って薄くなり、肌がテカるようになり、皮下の血管網が透けて見えて、赤ら顔になります。

40倍のマイクロスコープでの肌診断


洗い過ぎの肌

健康な肌
 

自家製保湿成分は刺激物が皮膚に侵入するのを防ぐバリアの働きもしていますから、それをこすり落とすと皮膚のバリア機能が衰えて、刺激を受けやすくなります。その結果、炎症をおこしやすくなって、いつも赤みを帯びてさらにテカテカ光る、色ムラのある皮膚になっていきます。そのような皮膚は顕微鏡で見ると、健康な皮膚で10~15層ある表皮細胞が3~4層くらいになってしまっています。

こうなると皮膚は粉を吹いたようになったり、肌の健康なキメが消失して、鏡のようになります。
化粧ののりが悪くなったり、顕微鏡でみると小さなひび割れのようなものが皮膚にできて、かゆくなったり、化粧水がしみたりします。刺激物が皮膚に侵入しやすくなるので、発赤、発疹などの慢性的な炎症を繰り返すようになります。さらに炎症が治ると今度は茶色く色素沈着が起こり、くすみや、シミができます。
皮膚が薄くなり、肌に支える力がなくなるので、シワもできやすくなります。
洗いすぎは諸悪の根源なのです。

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自家製保湿成分を落とさない正しい洗顔法

指先でこすると最初は消しゴムのかすのようなアカが出ていた肌が、キュッキュッと音がするような感じになるまで徹底的に洗うことできれいになったと思われている方がいらっしゃいます。これは大まちがいの洗顔です。
ここまで洗ってしまうと肌を乾燥から守っている貴重な保湿成分を含む角質をすべてこすり落としてしまうのです。

香料や安定剤などの化学成分、添加物などがいっさい入っていない純せっけんを用い正しい洗顔法をおすすめします。

  1. 夜の洗顔は、まず、純せっけんをよく泡立てます。
  2. 角質をこすり落とさないように、泡を手のひらと顔のすき間にはさむようにして、手のひらをそっとほおに押しつけ、泡がすき間から逃げる勢いと流れで洗う押し洗いか、指先を顔にふれるかふれないくらいに保ったまま小さく円を描くように動かす、指先洗顔をします。
  3. 少し時間をかけて、ファンデーションを泡で落としていきます。泡で円を描くようにし、できるだけ手のひらや指先と皮膚が強くこすり合わないようにします。
  4. 目でみて汚れや化粧(ほとんどの場合ファンデーション) がほぼ落ちたようにみえるまで洗います。
  5. 泡が少なくなってきたら泡を一度簡単にすすぎ落として、明らかにファンデーションが残っている部分だけもう一度泡をつけ直して洗います。一部の毛穴にファンデーションが残っていても心配ありません。細部にこだわって大事な保湿成分をすべてこすり落としては元も子もありません。純せっけんは化粧せっけんなどよりも洗浄力が強いので、化粧は洗い落とせます。
  6. だいたい汚れが落ちたと思ったら、洗顔をやめてよくすすぎ落とします。

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洗顔後のベタつきこそが肌に必要な保湿成分

以上のように洗顔したあとの肌をさわってみると、完全に保湿成分をおとしていた洗顔方法のときとくらべて、多少ベタつくような感じが残ると思います。

これが気持ち悪いからと、また洗ってしまう人がいます。せっけん洗顔を行っているはずなのに、なかなか皮膚の乾燥状態がよくならないという人がいます。そこでよく聞いてみると「ベタつきがなくなるまで洗わないと気持ち悪いので、つい」という答えが返ってきます。

この微妙なベタつき感こそ肌に必要な保湿成分なのです。少しベタつく感じを残して洗うことが、きれいな肌を保つコツです。よく、いろいろなまぜ物を含むせっけんを持ってきて、使用してよいかどうか相談されるケースがありますが、効果と副作用のはっきりしない薬やケミカルピーリング、殺菌などを目的とした薬品を含んだせっけんを、毎日使用し続けることはすすめられません。洗顔からは“最小限の皮膚の洗浄効果”以外の効果を得ようと欲ばるべきではありません。

薬の補給やピーリング、殺菌をする必要があるのなら、洗顔後に必要な程度に、必要な期間、より効果的な方法できちんと行うべきです。特に消毒薬やピーリング剤の入ったせっけんを毎日だらだら使い続けていれば、短期間ならいざしらず、長期間まじめに使い続ければ続けるほど肌を悪くしてしまいます。

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基礎化粧品の重ねづけが肌トラブルを招くことも

これは実際の診療でよくある例です。最近急に顔にたるみと小じわがふえてきたということで、肌診断をすると、ほおの部分からあごにかけての範囲がかなり乾燥して、肌が干からびた状態でした。乾燥の原因を探るためにまずクレンジングと洗顔法を尋ねると、ここ数年はほとんど化粧をせず、したがってクレンジングはいっさいしていない、洗顔も泡で洗うていねいな洗顔を心がけていると言います。洗顔に関しては問題がなさそうです。

そこで次に洗顔後のスキンケア法について聞くと、化粧水から始まって全部で7種類の化粧品を毎日、朝晩使用しているのです。ある大手化粧品メーカーのすすめる理想的なスキンケアコースをそのまま忠実に行っている、ということでした。化粧水、ローション、美容液、栄養クリーム、保湿クリーム、美白クリーム、基礎クリームの一つ一つを、マッサージをしながら肌に十分すり込んでいる、と言います。

何種類もの化粧品を毎日使用している場合、二つの心配があります。一つは肌に合わない成分がふくまれる可能性が高くなったり、合成されてしまう心配です。防腐剤や界面活性剤などの成分を重ねて使用することによって、有害な量になってしまう可能性もあります。それによって慢性的な炎症やアレルギーを引き起こすと、肌に乾燥と色素沈着をもたらします。もう一つの心配は、7種類の化粧品を毎日朝晩すり込む操作が、逆に保湿成分を丹念にこすりとる作用となってしまって、強烈な乾燥肌をつくってしまうことです。クリームやローションなどは、使い方によって強力な洗浄剤となるのです。

この患者さんの場合、すべての化粧品を数年にわたって丹念に皮膚にすりこんできた結果、先のような理由により、重症の乾燥肌になってしまったようです。すぐに、洗顔後はシンプルな保湿クリームを使用するだけにして、あとの化粧品はすべて休止してもらいました。2ヶ月後には、乾燥肌は劇的に改善していました。

自家製保湿成分を残した洗顔さえしていれば、あとは最小限度のクリームで、或いはクリームさえも不要になる場合があります。もしクリームが必要な場合は、なるべくいろいろな成分が入ってないものにするべきです。

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洗顔後のスキンケア

洗顔後に使用する乳液やクリーム類は、必要最小限にするべきです。できれば何もしないのが最善です。それが難しければ1種類にします。それ以上は意味がありません。洗顔したあとはやわらかいタオルで押さえるようにふき、皮膚に水分が残っているうちに、すぐにクリームをつけます。乾燥感のある部分にはワセリンを追加してもかまいません。

というと「化粧水はいらないのですか?」と、よく聞かれますが、化粧水を使う目的は、クリームなどを使用する前の皮膚に水分を補給することにあります。水で洗顔できない国や地方ならいざ知らず、誰もが上質の水で顔が洗うことができる日本においては、洗顔直後の水分の足りている肌に、よけいな香料や防腐剤が入った化粧水をあえて使用する意味はないのではないかと思います。

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以上より、健康な肌作りをするためには

化粧水、乳液、クリーム、オイルなどの基礎化粧品を一切やめ、
ファンデーションをやめられる日はできるだけやめ、
リキッドファンデーションをやめてパウダーファンデーションにする。
クレンジングを使わず、純せっけんと泡立てネットによる泡洗顔だけにする。

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おすすめの純石けん

石けんは、植物性油脂を原料につくられており、それ自体が界面活性剤です。石油などから合成された界面活性剤と違って分子構造が単純なので、分解が早く、肌への影響はあまりありません。

石けんには着色料、香料、防腐剤などを含んでいるものがありますが、純石けんには、添加物がいっさい含まれていません。

そのうえ、洗浄力が強く、舞台化粧用のファンデーション(ドーラン)も落とせるほどです。ですから、きっちりとしたメイクでなければ、クレンジング剤とのダブル洗顔をしなくても汚れは落ちます。

一度で落ちきらないというなら、純石けんだけで二度洗いしもいいでしょう。

形状は固形タイプが多いようですが、ポンプつきボトルに入っていて、ポンプを押すと泡状になって出てくるタイプや、パウダー状のものもあります。

ドラッグストアや薬局などで手に入り、固形なら、価格も1個300円くらいからと手ごろです。成分表に「石けん素地」とだけ表示されています。

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シミの原因

“くすみ”“シミ”はなぜできるか?

肌に色がつく状態をすべてひっくるめて医学用語では色素沈着といいますが、くすみやシミはほとんどの場合、色素細胞がつくるメラニン色素の沈着によって起こります。くすみやシミができる原因は、はっきりとはわかっていません。特にシミはいろいろなタイプがあるので、原因も一つではありません。

一般的にいわれている原因は、紫外線の影響や各種刺激による慢性的な炎症、そしてホルモンのアンバランスです。それに加えて、洗顔、化粧のこする動作による摩擦、枕やうつ伏せ寝による寝具とのこすれの影響も大きいと考えられます。ほほ骨の頂点にシミが多いのはそのためです。

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炎症を繰り返すことでくすみ、シミができる

炎症は、組織や細胞が刺激を受けたときにその刺激をやわらげたり、ダメージを受けたときに、それを修復するために備わっている組織の重要な防御反応ですが、炎症のあとにはその程度に応じて必ずといっていいほど色素沈着が生じるのです。

けがややけどをすると、それが治ってからもしばらく薄茶色のあとがつくあの現象です。特に同じ部位に繰り返し炎症が起こると、色素沈着はさらにひどくなります。日焼けの繰り返しで、肌に色素沈着が少しずつ蓄積されて、くすみがひどくなりますが、紫外線に当たらないように気をつけても色素沈着がひどくなることがあります。

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ごしごし洗顔は肝斑を悪化させる

くすみ、シミの一つの原因が紫外線であることは確かですが、もう一つの要素が、皮膚をこする行為です。シミの中でも肝斑というタイプのシミは、紫外線の影響とともにホルモンのバランスがくずれることをきっかけにしてできやすいシミです。

肝斑はクレンジングのしすぎやごしごし洗顔によって皮膚のバリアが破壊され、さまざまな刺激による慢性的な炎症を繰り返すようになり色素沈着が起こると、悪化していきます。さらに、洗いすぎによる皮膚の乾燥が細胞の新陳代謝を低下させるために、色素が排泄されずに蓄積し、さらに増悪します。
皮膚が薄くなって皮下の血管や筋肉の色が透けてくることも、肝斑特有の赤黒くなったり、紫灰色を帯びた色調になる原因となっていると思われます。クレンジング、洗顔にはくれぐれもご注意を。

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