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更年期障害・老年期障害について

なぜ更年期障害の症状が起きるのでしょうか

更年期障害の症状は、女性ホルモン、その中で特に卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量と密接にかかわっています。

女性の一生を通しての女性ホルモン、特に卵胞ホルモンのレベルの変化

下に示した図は女性ホルモンの一生を通しての変化をみたものです。

図「一生を通して変化する女性ホルモンの量のグラフ」

一生のホルモンレベルの変化を1日24時間の光の量(明るさ)に例えてみますと次のようになります。

I.思春期:夜中〜夜明け 時間が経てば徐々に明るくなる時期

この期間の特徴は、そのまま放っておいても時間を経るとともに女性ホルモンが増加してくることです。

II.性成熟期:昼 一日でもっとも明るい時期

光がいっぱいの明るい時期はちょうど性成熟期の女性ホルモンが満杯の時期といえます。

III.更年期:夕方 徐々に薄暗くなってくる時期

女性ホルモンが時間とともに減少し、体内の環境が激しく変化する時期でもあります。
そのため現れてくる症状は、女性ホルモン量が減少しきった低値の老年期よりも顕著で、変化が激しく病識を強く感じることになります。
この不足したホルモンの補充願望がもっとも強い時期でもあります。

IV.老年期:夜〜夜中 もっとも暗い時期

ほとんど女性ホルモンが低値のままであるレベルです。
このホルモン不足レベルは更年期よりも低値にもかかわらず更年期ほどの強い病的症状を訴えないのは、そのホルモン不足の慢性化に体が環境慣れしてしまったからかもしれません。実は更年期よりも不足したホルモンの必要性があるのではないかと考えます。

卵胞ホルモン(エストロゲン)は、肌や骨、血管、脳などに大きな働きをし、自律神経系にも作用しているため、全身に症状が起こってくるのです。

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女性のライフサイクルと女性ホルモン

次の図は、女性ホルモンの分泌量の年齢別変化と起きやすい問題について示したものです。

図「女性ホルモンの分泌量の年齢別変化と起きやすい問題」

女性ホルモン、特に卵胞ホルモン(エストロゲン)の量の変化にともなって骨量も変化します。

次の図は、骨密度基準値を示したグラフです。

図「骨密度基準値」

上記2つのグラフを見比べてみますと、卵胞ホルモン(エストロゲン)の下降曲線に比例して骨密度のグラフも低下しています。つまり、卵胞ホルモン(エストロゲン)の減少は骨密度の値にも関係していることがわかるかと思います。

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更年期障害の症状について

図「からだのさまざまな部分に起こる更年期障害の症状」卵胞ホルモン(エストロゲン)は車に例えるとエンジンオイルのようなもので、減少によって心身に様々な異常を感じるようになります。
それが「更年期障害の症状」です。

更年期障害の症状は人によって様々で、そのため更年期障害と気付かずに、精神科、内科や整形外科など小児科以外の他の診療科に行く人が実に多いといわれています。
右図のような症状があり、なかなか改善がみられない方は婦人科での受診をおすすめいたします。中でも強調したいのは、イライラうつ症状集中力欠如不眠症無気力脱力感などの精神的な症状です。
環境や人間関係などの精神的ストレスは症状が悪化するケースが非常に多いのです。
働いてる女性はストレスやトラブルを抱えて退職に追い込まれたり、家庭を持つ女性は家庭内不和になり中には離婚という道をたどる方もいらっしゃるので、そうならないよう早めに治療することが大切です。

また、整形外科に行っても改善が見られない関節痛(肘、膝、肩、指、顎、腰、脊椎、股関節…)について、婦人科での治療が有効なケースが多くあります。

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これからはもう我慢しない…

更年期障害の治療について

日本では今まで、更年期障害は我慢して乗り越えるもの、そういった意識が蔓延していました。
さらに、医療に関する認識不足により、積極的に治療を行うことがためらわれてきた経緯があります。
しかし正しい検査と診断の上で治療を行えば、症状を改善できるだけでなく、気持ちが前向きになり、はつらつとした生活が送れるようになるのです。更年期をどう乗り切るかで、その後の人生を左右するといっても過言ではありません。

当クリニックでは、ホルモン補充療法(HRT)を中心とした方法でお一人お一人に適した対処法をご案内します。

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